抜歯を回避するための「最後の砦」――精密根管治療(マイクロエンド)の極致

歯を失う最大の原因は、虫歯の放置だけではありません。実は「不完全な根管治療による再発」も、抜歯に至る大きな要因となっています。

根管治療(歯の神経の治療)は、家づくりに例えるなら「基礎工事」にあたります。どんなに高価で美しいセラミックの被せ物をしても、土台となる根管が細菌に侵されていれば、やがて崩壊してしまいます。

当院では、本来なら抜歯を宣告されるような難しい症例に対しても、**米国水準の「精密根管治療」**を駆使し、1本でも多くの歯を残すことに全力を注いでいます。


1. 根管の真実:目に見えない迷宮との戦い

根管とは、歯の内部にある神経や血管が通る細い管のことです。この構造は非常に複雑で、人それぞれに異なる「迷宮」のような形をしています。

  • 極細で複雑な分岐: 主な管だけでなく、側枝(そくし)と呼ばれる顕微鏡レベルの微細な枝分かれが数多く存在します。
  • 湾曲と閉塞: 根管は真っ直ぐではなく、複雑に曲がりくねっています。加齢や炎症により、管が石灰化して塞がっていることも珍しくありません。

従来の「経験と勘」に頼る治療では、この迷宮の隅々に潜む細菌を完全に取り除くことは不可能に近く、それが日本における高い再発率の原因となっていました。


2. 成功率の衝撃:日本(保険診療)vs 米国(精密治療)

日本の保険診療における根管治療の成功率は、驚くべきことに20〜40%程度と言われています。つまり、半分以上のケースで再発のリスクを抱えているのが現状です。

一方、米国を中心とした歯科先進国の専門医が行う治療では、90%以上の成功率を誇ります。この圧倒的な差は、「技術」だけでなく「設備」と「時間」の投資の差に他なりません。

項目日本の保険診療当院の精密根管治療(米国水準)
視野肉眼(暗くて見えない)マイクロスコープ(最大24倍拡大)
無菌状態不十分(唾液が混入する)ラバーダム防湿(完全隔離)
使用器具ステンレスファイル(硬い)ニッケルチタンファイル(柔軟)
洗浄方法薬液を流すだけ(静的)音波振動攪拌(動的・徹底洗浄)
充填材ガッタパーチャ(ゴム)MTAセメント(高封鎖性・殺菌性)
診断2次元レントゲン3次元歯科用CT

3. 当院が誇る「精密根管治療」6つの柱

① マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)

肉眼では決して見えない根管の内部を、最大24倍まで拡大して観察します。米国の専門医には使用が義務付けられているこの設備により、「見えない敵(細菌)」を確実に視認し、精密に除去します。

② ラバーダム防湿

治療する歯だけをゴムのシートで隔離します。唾液1滴の中には数億個の細菌が存在します。 治療中に唾液が根管に入ることは、新たな感染を招くことを意味します。ラバーダムは、無菌状態を維持するための「手術室の滅菌ドレープ」と同じ役割を果たします。

③ ニッケルチタン(Ni-Ti)ファイル

柔軟性に優れた最新の器具を使用します。曲がりくねった根管の形状を壊すことなく、安全かつ効率的に汚れを掻き出すことが可能です。

④ エンドアクチベーター(音波攪拌洗浄)

根管治療の成否を分けるのは「洗浄」です。当院では音波振動を利用したエンドアクチベーターを導入。洗浄液を強力に攪拌することで、物理的な器具が届かない微細な隙間(象牙細管や側枝)の細菌まで、化学的に根こそぎ洗い流します。

【科学的根拠】 電子顕微鏡による比較では、通常の洗浄に比べ、エンドアクチベーターを用いた洗浄は「スミア層(汚れの膜)」の除去率が格段に高く、細菌の住処を完全に消失させることが証明されています。

⑤ MTAセメント

根管を最終的に密封する際、生体親和性が極めて高く、強力な殺菌作用と膨張封鎖性を持つ「MTAセメント」を使用します。これにより、治療後の細菌再侵入を鉄壁のガードで防ぎます。

⑥ 歯科用CTによる立体診断

複雑な根管の走行や、レントゲンでは映らない根の先の病巣(根尖病巣)を3次元で把握します。正確なマップがあるからこそ、最短ルートで確実な治療が可能になります。


4. 経験豊富なエキスパートによる執刀

精密な設備があっても、それを使いこなす「手」が熟練していなければ意味がありません。

当院では、数千症例に及ぶ根管治療の実績を持つ、精密根管治療に特化したドクターが担当いたします。

難症例であっても、一つひとつの工程を妥協なく積み重ねることで、他院で「抜歯しかない」と言われた歯を救える可能性を最大限に引き出します。


5. 患者様への約束:10年後、20年後を見据えて

根管治療は地味で時間の回数もかかる治療かもしれません。しかし、ここで手を抜くことは、数年後に歯を失う時限爆弾を抱えることと同じです。

私たちは、患者様の大切な天然歯を一生守り抜くために、現在の歯科医療で考えうる「最高峰の選択肢」を提供します。

「何度も再発を繰り返している」「大切な歯を抜きたくない」という方は、ぜひ一度、当院の精密根管治療をご検討ください。